というのも、「JUNE」はもともと雑誌名なので、ジャンル全体を表す呼称とするには色々問題が有ったようで、やおい、耽美、ボーイズラブ等々に切り替わっていきました。
もっとも、JUNEと呼ばれていた時代と、ボーイズラブと呼ばれるようになってからとでは、内容もずいぶん様変わりしたと思いますが。初めの頃は、「なぜ男と男でなきゃならんのか」とか、そういう必然性のようなモノを追求する部分が大きかったように思います。
恋愛小説なら男女で良いじゃん?
という疑問が、読み手にも書き手にもどこかしらあったと思うのですね。
だから、ボーイズラブだからこそ書けるものは何か?
という命題のようなモノが存在していたのです。
それが近年になって、ずいぶんと路線が変わってきました。
とりあえず男の子が二人出てきて、ラブラブで、紆余曲折はあるけれども最終的にくっついてハッピー♪ という、なんというか、とりあえずブームだから男同士で。
的なノリのものが多くなってきました。
内容も総じて軽めです。
読者もそういうものを求めているらしく、某新人賞の募集要項にも、
「男の子同士の恋愛をテーマにした作品で、明るくさわやかなもの」
と明記してあったりします。
比率としては学園モノが多いようですが、これは読者層が中高生に激しく偏っているためと思われます。
古今を問わず、名作も駄作もあります。
いつが良かった、ではなく、この作品が面白い、と言うスタンスで私は読んでいます。
冒頭にも書きましたが、共通して言えるのが、
ボーイズラブはファンタジーである。
ということです。
イラストはとても可愛らしかったり綺麗だったりします。
ソーユーコトしている場面のイラストでも、きらきらトーンが張ってあって、とてもとても汗くさかったり、生々しかったりという、現実的な描写は少ないです。
文章表現については、まぁ、なんというか。
ソフトな人、ハードな人、直接的な人、何やってんか良く分からないなのになぜかエロく見える人等、千差万別です。
現実のゲイの人が見たらオイオイとツッコミを入れること受け合い。
あくまで創作、あくまでファンタジーと唱えながら読まないと、2次元と3次元の区別が付かなくなった挙げ句、道を並んで男が歩いているだけでホモに見えてしまうという、どーしょーもない病にかかってしまう可能性があります。
告白しますが私のことです。
もちろんおふざけの妄想ですがけっこう重症です。
ちょっとした娯楽で止めるのが懸命ですが、そんなもん、
転がりだした石は止まりません。
ブレーキ装備をしてから読み始めましょう。
とりあえず、ゲイやバイが生理的にダメ!
と言う人は、迷わず引き返して下さい。
読むのは精神衛生上よろしくありません。
気分悪くなっても責任取れません
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